[アップデート]AWS SSOでユーザーへサインイン時にMFA登録を要求できるようになりました!
AWS SSOでサインイン時にMFA(多要素認証)デバイスの登録をユーザー自身に行ってもらえるようになりました!
AWS SSOは以前からMFAアプリを使用した多要素認証に対応していました。
しかし、MFAデバイスの登録はログインするユーザーではなく、管理者権限をもつユーザーで行う必要がありました。
今回のアップデートで、管理ユーザーがMFAデバイスを設定することなく、ログインするユーザー自身がMFAデバイスを登録できるようになります。
やってみた
AWS SSOのマネジメントコンソール画面を開いて、 設定 メニューを選択し、多要素認証の 設定 ボタンから設定します。
サインイン時にMFAデバイスを登録するよう要求する を選択することで、自動的に ユーザーは自分のMFAデバイスを追加および管理できます にチェックが入り、ログインするユーザーが自分でMFAデバイスを登録できるようになります。
ログインするユーザー自身がMFAデバイスを登録できるのか、実際に新しいユーザーを追加して確かめてみます。
ユーザー情報を適当に入力して次へ進みます。
ReadOnlyグループに所属させて、ユーザーを追加します。
ユーザーが作成できると、登録したE-mailアドレス宛に次のようなinivitationメールが来るのでacceptします。
新規ユーザーのサインアップとしてパスワードの設定が求められるので、パスワードを適当に入力して設定します。
そうすると、MFAデバイスを登録する画面が表示されて、ログインユーザー自身でMFAデバイスを登録できることが確認できました! このまま実際にMFAアプリ(Google Authenticator, Authy等)を使用して登録してみます。
MFAを割り当てると、認証アプリが登録済みになり、次回からMFAデバイスを利用した多要素認証でサインインできます。
一度ログアウトした後、再度ログインしてみます。
そうすると、MFA(多要素認証)が設定されているのでMFAコードの入力が促され、パスワードだけではサインインできなくなっていることがわかります。
終わりに
AWS SSOでMFA(多要素認証)したい場合、管理ユーザーによるMFAデバイス登録に手間がかかっていました。
しかし、今回のアップデートによりMFAデバイスの登録をログインユーザー自身に行ってもらえることができ、 MFAデバイスの登録を必須にすることもできるので、セキュリティ面に配慮しながら管理ユーザーの負荷を下げることができるうれしいアップデートだと思います。